「痩せる」を「足し算する」という間違い
ダイエットを行う上で、痩せる方法を足し算していませんか?
結論から話すと、痩せる方法を足し算するというのは間違いだと考えています。
〇〇を食べれば!〇〇を飲めば!という謳い文句を目にしたことはあるでしょう。
その謳い文句を聞き入れ続けてはいませんか?
具体的に言えば、食べること、飲むことを足すことばかりしていませんか?
ダイエットを行う上で必要なことは、足し算ではなく、引き算です。ダイエットに効果的なことであれば、足し算する必要が出てくる場合もあります。しかし、それ以上にダイエットの妨げになることを引き算することが重要です。
ダイエットを行う上で妨げになることを引き算することについて具体的に説明します。
カロリー制限というダイエット方法を耳にしたことがある方も多いでしょう。カロリーを制限するという理論から言えば、引き算が何よりもカギとなるのです。カロリー制限であれば、カロリーを引き算することです。消費カロリー>摂取カロリーとなるように、カロリーを引き算します。
また、糖質制限というダイエット方法もご存知の方も多いでしょう。糖質制限では、わかりやすく「糖質」を引き算することになります。体内の脂肪燃焼サイクルが稼働している状態を維持できるように、糖質を引き算します。
であるにもかかわらず、〇〇を食べれば!〇〇を飲めば!という謳い文句につられて、食品の足し算だけを行うというのは本末転倒なのです。
お客様の中には、「ハチミツや甘酒など、健康と謳われる食品を食べたり飲んだりするのはどう?」というお話しをされる方もいらっしゃいます。確かにハチミツは栄養価も高く、砂糖よりはるかに活用したい食品です。甘酒もビタミンミネラルやアミノ酸も含まれており、飲む点滴とも言われるくらいです。
しかし、健康食品と謳われる食品の中でもカロリーや糖質が高いあるものがあります。幾ら健康食品と言えどハチミツや甘酒にもカロリーや糖質は含まれます。そのような健康食品を食べ過ぎると、カロリー制限でも糖質制限でもダイエットは進まないのです。
と言っても、私は「絶対に食べたらダメです!」とは言わないようにしています。ですので、お客様に「カロリーや糖質を加味した上で食べるかの選択をしてください」とお伝えしていました。
お客様自身にも、食品の取捨選択を考える癖を身につけて欲しいですからね。
ダイエットに効果的なことであれば、足し算する必要が出てくる場合もあるとお話ししました。それは、引き算が成立している前提で必要性が生じます。そして、どんなときかというとダイエット中に最重要となる栄養素が足りないときです。
最重要となる栄養素とは、タンパク質とビタミンミネラルだと考えております。身体を構成するのはタンパク質、体調や筋肉の動作を正常にしてくれるものがビタミンミネラルです。このタンパク質とビタミンミネラルが不足していると、引き算が成立していてもダイエットが上手く進まない状態に陥る可能性がでてきます。そう言ったときに、足し算する必要が出てきますので、積極的に足していきましょう。
最後に、足し算ばかりするな!と色々述べましたが、そのやってみようとする意識は大変素晴らしいです。何事もそうかもしれませんが、まずは試行からスタートします。試行を繰り返して、取捨選択をしましょう。足し算だけではなく、引き算を成立させることから取り組み、ダイエットを着々と進めていきましょう。