ボディメイク持論発信局

ボディメイクに関する持論を発信。時々、雑記。

筋肉がつくという嘘

皆さんは、筋トレをすると簡単に筋肉がつくと思っていませんか?筋トレをすると筋肉がつくからしたくないとか思っていませんか?

結論、そんな簡単に筋肉はつきません。

私も5年以上筋トレをしていますが、まだまだ筋肉は足りていないと思っています。そして、簡単に筋肉がつくなら、みなさん体型には困ってないでしょう。そんな嘘と期待を改めていきましょう。

 


筋肉がつくと思ってダイエットをする矛盾

痩せたいと思いダイエットジムに通われる方も多いと思います。痩せたいとだけ思ってご来店される方がほとんどですが、お客様の中には「筋肉はつきますか?」と言ってくる方もいます。そう思われている方には、「筋肉量をキープすることは可能ですが、ダイエットしながら筋肉をつけることは身体作りにおいて矛盾しているのです。」とお伝えしていました。

筋肉をつけたいのならば、基本的には1日の摂取カロリーが1日の消費カロリーを上回らなければいけません。その上で、上回った分の摂取カロリーを筋肉への栄養に回せるほどの十分なトレーニングを行う必要があります。トレーニングが不十分な場合は、今まで通り太るだけです。

また、その時の摂取するカロリーの内訳も大事になってきます。筋肉をつくるのはタンパク質です。摂取カロリーを上回らせるためにと脂質と炭水化物だけ摂っても、筋肉はついてくれずに太るだけです。タンパク質・脂質・炭水化物それぞれの適した量を確保して、上回った分の摂取カロリーと十分なトレーニングがかみ合ったときに筋肥大が起きるのです。

 


散々、矛盾しているとお話しましたが、ダイエットしながら筋肉がつく例外の方もいます。それは筋トレ初心者の方です。初心者の方はダイエットを行いながらも筋肥大が起きる方もいます。それを初心者ボーナスと言ったりもします。

その他、元々トレーニングやハードな運動をやっていたがブランクがあるといった方もダイエットを行いながらも筋肥大が起きることがあります。元々トレーニングやハードな運動をやっていた方には、筋細胞内のマッスルメモリーというものが存在します。トレーニングを行い、そのマッスルメモリーを呼び起こすことで筋肥大が起きる方もいます。

お客様の中にも初心者ボーナスやマッスルメモリーの現象により、約2ヶ月で筋肉量が0.5kgから最大2.0kg増える方もいらっしゃいました。

 


筋肉がつくと指導するトレーナー

お客様の「筋肉はつきますか?」と言う質問に対して、つきますよと二つ返事で答えるトレーナーが稀にいます。トレーナー自身が誤信しているのか、もしくは筋肉はつかないと知ってて嘘をついているのか、どちらかはわかりません。どちらにせよ、後々適当なことを言ってくるかもしれませんので注意してください。前述した通りで、筋肉がつくかは人によって異なります。私は筋肥大が見込める方のみ「つくことはつくが2ヶ月で〇kg程度です。」とはっきり伝えるようにしていました。なぜかというと、毎回体組成計での記録をしていると後々見えてくるからです。

トレーナーの中には、トレーニング強度が上がったからと、筋肥大ができているような言葉をかける人もいます。すでにダイエットジムにお通いで、筋肥大を気にしていたが体組成計の記録を見ていなかったという方は見せてもらうことをおすすめします。適当なことを言っている可能性がありますので。

しかし、ここで間違ってほしくないのはトレーニング強度が上がったことは事実です。では、なぜ筋肥大は起きていないのに強度が上がったのかというと、神経系から筋肉への伝達反応が良くなったからです。他にはフォームの改善、力の入れどころなど様々な要因から強度は上がります。そのことを知らなかったとのことであれば、強度が上がったと安心せずに体組成計の記録を見せてもらうようにしましょう。

 


筋肉がつくという嘘

筋肉がつくという嘘は、ダイエットジムで起きることに限った話ではありません。巷で話題のサプリメントでも飲むだけで筋肉ムキムキ的なことをうたっていることがあります。しかし、そんなことはありません。そのサプリメントに加えて、トレーニングが必要です。下手をすると、プロテインを飲んで太ると思われている人の方が考え方としては間違いではないです。サプリメントを購入してもいいですが、間違っても飲むだけで終えることのないようにご注意ください。

 


まとめ:ダイエットをしながらの筋肥大は期待ほど望めない。

人によっては初心者ボーナスやマッスルメモリの現象により約2ヶ月で筋肉量が0.5kgから最大2.0kg増える方もいます。しかし、その現象が万人に現れることはないのです。

筋肥大を望むのならば、タンパク質・脂質・炭水化物それぞれの適した量を確保して、摂取カロリーを上回らせて、十分なトレーニングを日々繰り返して行うことが大事になるのです。

周りの嘘に振り回されずにコツコツと筋肥大を目指して、共に頑張りましょう。